巨乳と漢字を考える

  • 2014.12.24 Wednesday
  • 23:22


巨乳。きっと男なら大多数の人間が魅力を感じずにはいられない響きだと思う。
少し前ならケータイで巨乳と打っても漢字変換ですぐに巨乳とは出てこなかったのに、自分のiPhoneで打ってみるとすぐに巨乳と漢字変換されたので、文献的にも公式な名称として認められてきたのかもしれない。
けれどももう少し掘り下げてみようと辞書で調べてみると、巨砲とか巨峰は出てくるが、やはり巨乳は出てこない。
残念だ。やはり文献的に認められたというのは早計過ぎた。
というか、性なるクリスマスの夜に何を調べてるんだ、という感じである。
あ、間違えた、聖なる夜だった。

それにしても漢字というのはきっと男が作ったものなんだろうな、と僕は思う。
例えば「好」
女と子供を合わせて“好き”と書く。
女子供は可愛い、大事にすべし、とも捉えられるし、単純に男が女子を好きだからそれをくっつけて“好き”としたとも考えられる。
それから「始」
女を台にして“始める”と書く。
これは何だ、ずいぶんと男尊女卑的で偉そうな漢字だ。
女を台に、、、これは考えようによってはかなりいやらしくも見えてくる。

いやらしいと言えば「狙う」という漢字もなかなかだ。
編と作りを切り離して眺めてみると、後ろからケモノを狙う“目”がかなり陰険でいやらしく見えてくる。
それから「娘」
良い女なら“娘”になるが、女もあまりに兼ねすぎれば“嫌”になる。
ひと文字ではないが「愛撫」もそうだ。
愛があれば手なんか使うな、という意味だろうこれは。え?違うのか?

しかし何だ、こうして書き並べてみると、何だか本当に漢字は男の都合のいいように作られたような気しかしてこないが、なるほど!と思わず唸るのは「母」という漢字である。
女に種を付けてそれを大事に囲ってあげると一転して“母”となる。
母という漢字をじっと見つめていると、身重な女がゆっくりと歩いている姿に見えてくるから不思議だ。
これは我ながら素晴らしい発見だと思う。

そこで巨乳、すなわちスーパーフルーツの話である。
前置きが長い割にはかなりどうでもいいことを書いているような気がしてきたのだが、ここまでくるともう止められないのでもう少し続けることにする。

今日、ある居酒屋で彼氏連れのものすごい巨乳の子がいて、これがまた結構可愛い女の子だったのだが、テーブルの高さと椅子の高さの関係上、向かい合う彼氏と前かがみになって話す際、そのスーパーフルーツがテーブルに乗っかっている姿が何ともエロく、それがもしその女の子が意図的にしていることなら、それは往年のプロレスラー、アブトーラ・ザ・ブッチャーが、試合開始早々パンツの中から長いフォークを取り出して、テリーファンクを痛めつけるくらい反則行為なんじゃないかと思った。
もし僕がレフリーなら、さっさとゴングを鳴らしてそのスーパーフルーツを取り上げるだろう。

傍にいた友人はその光景を見て、
「あれはクリスマスプレゼントですかね」
と呟いたが、そんなワケはないだろうバカやろう。
なんてナンセンスなことを言い出すんだ。
けれども今宵は何と言ってもクリスマスイヴ。
たかだが安居酒屋で、何が食べたい?なんて優しく聞いているそのヤサ男が、まるで一品料理のようにテーブルの上に乗っかっているその巨乳を見て、実際にどう感じていたかは分からないが、僕が本当に食べたいのはそのスーパーフルーツなんだよ、という心の声が確かに聞こえてくるようであった。

巨乳の女の子は、カシスオレンジを飲みながら美味しい!と笑う。
彼女の笑顔が嬉しいのか、彼女の巨乳が嬉しいのかは分からないが、彼氏はそれを見てとても嬉しそうだ。
そう、女が喜べば男は嬉しい。
女が喜ぶ、と書いて「嬉しい」とは、
まったく粋な漢字を考え付いたもんだと思う。

大人も子供もメリークリスマス。
巨乳にもメリークリスマス。

巨乳はやっぱり罪だと思う。
バカだな、男って。
ワンダフル。

ポケット

  • 2014.12.14 Sunday
  • 09:41


君がもし 知らず知らずに
大切な何かを置き忘れてきてしまっても
僕がそれをポケットに
気付かないふりしてしまっておいてあげるよ

寒い日には君の手を
僕のポケットに入れてあげて

駅までの狭い道を
手をつないで歩いてみる
大事なものは言葉じゃなく
このポケットの中にある

さりげなく握りしめて
君に返してあげれたらいい
そしていつもの月のような
笑顔が戻ればそれでいい

寒い日には君の手を
僕のポケットに入れてあげて

どこまでも続く道を
どんなふうに歩いて欲しい?
迷いながら 探しながら
そんな感じでもいいかな?

君の中の 僕の中の悲しい過去や綺麗事は
手の中で温めてすべて溶かしてしまえばいい

約束は一つでいい
約束は一度でいい
約束は求めなくたっていい
約束は叶えればいい




【プチ解説】
友人の結婚式というのはとても嬉しい。だけどその後の披露宴のたびに歌を頼まれるので(しかも宴の最後のほうで)酒は呑めないし腹いっぱいにもなれないし、何より最後まで落ち着かないし、一時期、歌うことを本気で断っていた時もあったほど、結婚式と言えば必ずギターがついてきて、そこにカメラマンとしても頼まれたりすると、もはや披露宴は僕にとってただの疲労宴でしかなかったものだ(笑)

今はみんないい歳になって、周りの友人たちの結婚も殆ど片付いたので、
結婚式そのものに出る機会も随分と減ったけれど、この曲はそんな誰かの結婚式で歌う為に作った曲で、バツイチ同士のふたりだったので甘ったるい曲は違うな、と思ったし、そんな無責任な歌は自分自身も長く歌えないな、と思って正直に書いてみたら、まったく結婚式ソングっぽくなくなってしまった、というね(笑)

でもそうやって人の絡んだ思い出があるおかげで、今も一年に一度くらいは歌う曲として傍にあるし、あの時の友人の喜んだ光景を思い出すことも出来る。
歌は思いやりなんだ、って思うきっかけを与えてくれた曲ですね。
人としての思いやりも、それこそポケットにそっと隠し持っておきたいものですよね。

君を思う

  • 2014.12.02 Tuesday
  • 22:43


君と歩いた道を 風の流れにそって
歩いてみるのさ 緑色の風に吹かれて
君と過ごした日を思い浮かべながら

余計なことばかり言ってた気もするけど
今となれば もう過ぎたことさ
気にしないで
僕と君はもう 他人なんだから

君といた毎日の中で 僕は何を君に残せたかな
あの日二人が感じていたはずの
隙間の無い優しさをまだ覚えてる?

風に流された君との約束は
夕暮れの中に溶けて消えてゆく
風に流されて聞こえてくる噂を
僕は聞きながら
僕は知りながら
気にしながら

始まりの時と終わりの時くらい
もう少し素直になれなかったのかなぁ

風に流された肝心な言葉は
今も僕の中に溶けずに残ってる
風が連れてきた 懐かしい歌や懐かしい匂いで
初めてのキスの日のことを思い出してしまった

風に流された君との約束は
もう夜空の向こうに溶けて消えてしまった
風に流されて聞こえてくる噂を
僕は聞きながら
僕は知りながら
ここにいて




【プチ解説】
2012年5月12日のワンタイ参照。
『ちょっとだけステキなお話』

風の詩を聴け

  • 2014.12.01 Monday
  • 18:05


今年もまた夏が終わり
色々あったけれど
強くなれた人も
変われなかった人も
明日からまた頑張ればいいさ

思い出は素敵だけれど
今をもっと好きになれ
少しくらいワガママなほうが
ずっと自分らしくあれるもんだよ

新しい季節の風が吹くこの頃は
終わることのない 素敵な夢を見る

誰だって ひとつやふたつの
不安な夜もある
そんな時は外へ出て 風の詩を聴け

今年もまた秋が来て
月がとてもキレイだ
僕を通り過ぎた人たちと
またどこかで逢えたらいいな
またどこかで笑えたらいいな




【プチ解説】
自分の曲の中で一番古い曲で、考える限りたぶん十八年前くらいに作った曲だと思うのだけど、作った当初は駄作だと思って三年くらいボツにしてたんです。
でもある日のライブでどうしてもバラード調の曲が一曲欲しくて、録り貯めたデモをあさっていたら出てきて、当時は毎回ライブアンケートを取っていたのだけど、まぁこれでいっか、とその時限りのつもりで歌ったこの曲の評判が一番良くて、えー!なんで!みたいな。

季節モノの曲なのでライブでは秋にしか演らないけど、こんな古い曲を今も歌っていられるのは、この曲を好きでいてくれるお客さんたちが今日まで育ててくれたおかげだと思っています。
育ててくれた恩を忘れないために、また来年の秋にお逢いしましょう。

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