道の途中

  • 2015.06.24 Wednesday
  • 17:25


人は生まれる時と死ぬ時は結局一人だから
せめて生きている間くらいは
人と関わっていたいんだ
だけど 傍にいる君が笑うたびに
なぜにまた胸が痛むんだ

求め過ぎたら壊れてしまう
だからこのままでいい
でも求めなくちゃ分からなくなるから
知ることも出来ないから
だけど 君を強く抱きしめるたびに
その力でダメになってしまう気もするんだ

やがて 君が何かに目覚めたら
背中をそっと押してあげれるかな
傍で笑う君の目の奥に映る戸惑いは
答えへの道の途中

君はまだ 僕のパンドラの箱を
ひっくり返してないから
その小さな手で一度くらいは壊してみて
その目で確かめてみたらいい
失くすことが怖いというよりはね
失くしていいモノのほうがたくさんあるから

やがて 君が高く飛ぼうとして
つまづいたら手を貸してあげれるかな
寄り添うことだけが幸せじゃなく
さよならも出逢いへの道の途中

本当はもっともっと
君を強く抱きしめることで
胸にずっとずっと
こびりついてた自惚れを壊したかったんだ

やがて 君が上手く飛べた時は
両手広げ 手を振ってあげたい
そうだね、また今度君が振り返る時
僕はそこにいてあげれるかな

ほらね、ここは道の途中だから




【プチ解説】
曲というのは少なかれ誇張はあるものの、大さじ二杯ぶんくらいの経験は礎としてそこにあるものだ。
僕はあくまでドリーマーでありファンタジスタではないので、完全なる作り話の中で歌は歌えない。
いや、もちろん歌えるけれど、言葉に共感して引き合える共鳴力が無い限り、言霊を含まない言葉はすぐに揮発して消えてしまう。
ただ同時にそれは、きっと自分に想像力が足りないからだとも思っている。

「道の途中」はもう十年以上も前の曲になる。
だけど今となっても切ない思いがこっそりと孕んでいる曲でもある。
プチ解説、などと謳う随筆欄を設けてしまったせいで、これは書かなきゃいけないのかとも考えたが、考えてみればこれも一つの曲に対する解説になっていることに気付く。
そもそも歌を作る、という行為自体、上手く説明出来なかった思いや出来事を、追憶と共に整理してまとめる作業なのだから。

ただ今思えば、己の自惚れを抱きしめることで壊すことなど出来やしないのに、それでもそれを繰り返していたのは、ただ純粋に抱きしめることで様々な思いを紡ぎ、むしろ自惚れがあったからこそ許し合えることが出来ていたのだと思う。

そしてどうか、どうか幸せに。
その思いは今も変わらない。

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